
動画に字幕を入れていると、「もっとサクサク進めたい」「行間や複数表示をきれいに整えたい」と感じる場面が多いと思います。
とくに、毎回ゼロからテロップを作っていると、編集より字幕作業のほうが重く感じてしまいがちですよね。
この記事では、PowerDirectorの字幕機能を使った基本的な字幕の挿入・編集手順から、作業を一気に楽にする方法を紹介していきます。
PowerDirectorで字幕を入れる基本手順
◎PowerDirectorで字幕を入れる基本手順

①タイムライン上で字幕を入れたい位置に再生ヘッド(赤い縦線)を動かして、②画面上部の「字幕」アイコンをクリックすると、別パネルに字幕ルームが表示されます。



自動でその位置に字幕行が作られ、一覧とタイムラインの両方に反映されます。

PowerDirectorでは、字幕を追加すると字幕ルーム内に行(リスト)が作られます。その行のテキスト欄をクリックすると、直接文字を入力できます。
けんプレビューで誤字や読みやすさをチェックしましょう。

字幕は「出るタイミング」と「画面上の位置」が大事です。
表示時間の調整は主にタイムライン上で行います。
字幕クリップの端にマウスを合わせてドラッグすると、表示時間を長くしたり短くしたりできます。
数値で細かく合わせたい場合は、字幕ルームで「開始」「終了」の時間を直接変更もできます。
けん字幕の位置はプレビュー画面で、ドラッグして直感的に調整できます。

字幕スタイルは読みやすさを最優先に、フォント・サイズ・色・縁取りをそろえましょう。
PowerDirectorでは、字幕を選択した状態でスタイル編集画面(字幕デザイナーなど)を開くと、次のような項目をまとめて調整できます。
- フォントの種類・太さ
- 文字色・縁取り(アウトライン)・影
- 行揃えや行間などのレイアウト
ちなみに基本的には「太めの日本語フォント」「白文字+濃い縁取り」「背景が明るい場合は縁を太め」が定番です。
けん背景とケンカしないような文字スタイルを選びましょう。

字幕を入れ終わったら、必ず「動画全体を通してまとめて確認する時間」を取りましょう。
- 先頭から最後まで再生して、音声と字幕のタイミングがずれていないか
- セリフが終わる前に字幕が消えないか、逆に長く残りすぎていないか
- 誤字脱字、言い回しのゆれ(です/だ、数字の表記など)をそろえる
PowerDirectorでAI自動文字起こしを使った字幕作成

AI自動文字起こし機能の概要と前提条件
PowerDirectorのAI自動字幕とは、(バージョンや環境が整っていれば)音声から自動で字幕を作ってくれる機能です。
このAI機能は、PowerDirector 365など一部の新しいバージョンで利用できるようですが、体験版や買い切りの古い版では使えない場合もあるので、事前にエディションを確認してみましょう。
なお、クラウドの音声認識を使う仕組みのため、基本的にはインターネット接続が前提です。
けん音声トラックの声がはっきり録れているかも大事です。
音声からAIで自動で字幕を生成する手順
字幕ルームで自動生成を実行し、対象トラックと言語を選びます。
◎PowerDirectorのAI自動文字起こしの基本手順


言語は何ににするかなどを指定して作成をクリックしましょう。


解析が終わると、字幕ルーム内に字幕候補のリストが自動で並びます。
けん手入力より大きく時間を節約できるはずです。
自動生成された字幕を修正する

あくまでAI字幕生成は下書き役であり、編集は絶対必要です。
タイムライン上の字幕の区切りや、表記ゆれ、解析間違いなどあり、チェックもせずにそのまま配信できるものではありません。
自動生成が終わると字幕ルームに字幕の一覧が並ぶので、ここからは通常の字幕と同じで、直したい行をクリックしてテキストを修正します。
視聴者の理解に影響する部分を優先して直す、という基準で直していきましょう。
けん今のところAI文字起こしの精度はこんなもんかと…
字幕精度を上げるための録音のコツ
AI字幕の精度をあげるために、淀みない声のデータを録り、編集でノイズをできるだけ減らしておくようにしましょう。
- マイクと口の距離を一定にして話す
- キーボード音など、できるだけ環境ノイズを減らす
- 早口になりすぎず、はっきり区切って話す
軽くノイズ除去をかけたり、全体の音量をそろえたりしておくと、AIが聞き取りやすくなるはずです。
けんBGMは声より小さめ又はミュートにしておきます。
字幕の行間・複数表示を調整する
字幕の行間や文字間隔を調整する

字幕の行間はプロパティ画面から数値を調整できます。
行間を意識するだけで、同じ文字数でもかなり見やすくなります。
PowerDirectorでは、字幕を選択して字幕編集画面を開くと、フォントサイズなどの近くに「行間」やそれに相当する項目があるので、以下の点を注意して編集していきましょう。
- 文字同士がくっつきすぎて読みにくくなっていないか
- 行間を広げすぎて、画面の上下ぎりぎりまで広がっていないか
- スマホ画面で見たときに、行がつながって見えないか
行間・余白をきれいに見せるコツ
行間と余白をきれいに見せるには、文字サイズとのバランスをそろえて、上下に少し息抜きスペースを残すことです。
けん行間だけでなく、画面の中での余白もセットで考えていきましょう。
- フォントサイズを大きくしたら、行間も調整する
- 2行以上の字幕は、行間をそろえて“ひとかたまり”に見えるようにする
- 画面の一番下ギリギリには置かず、少し上に浮かせて配置する
同じ動画の中で行間と余白のルールをそろえるだけで、全体の印象がぐっと整って見えるようになります。
Power Directorで字幕作業の効率を一気に上げる
字幕の複製・一括編集を活用する

全ての字幕で同じフォントや色などに統一したい場合は、「すべての字幕に適用」にチェックを入れておきましょう。
ベースになる字幕を作る → 複製して流用するようにしておけば、長尺動画でも作業量が大きく変わってきます。
けんテキスト入力だけに集中できるので、仕上がりの品質も安定しやすくなります。
ショートカットキー・画面レイアウトの工夫
字幕作業の効率を上げるために、ショートカットキーを活用しましょう。
同じマウス操作をくり返さないだけで、体感のスピードがかなり変わります。
- 元に戻す:Ctrl+Z
- 先に進む:Ctrl+Y
- コピー:Ctrl + C
- 切り取り:Ctrl + X
- 貼り付け:Ctrl + V
- すべて選択:Ctrl + A
- タイムラインを拡大/縮小:Ctrl+マウスホイール
- タイムラインを縦移動:Alt+マウスホイール
字幕ファイル(SRT)のエクスポート・インポート
字幕ファイルSRT形式とは?

SRTは字幕のテキストと時間情報をセットで保存するための、もっとも一般的な字幕ファイル形式です。
PowerDirectorでも、このSRT形式で字幕の書き出し・読み込みができます。
SRTファイルには、次のような情報がシンプルなテキストで入っています。
- 字幕の番号(1行目、2行目…という通し番号)
- 各字幕の開始時間と終了時間(時:分:秒,ミリ秒)
- 画面に表示される字幕のテキスト
中身はただのテキストファイルなので、メモ帳やテキストエディタで開いて内容を確認・編集できます。
多くの動画プレイヤーやYouTubeなどの動画サービスがSRTに対応しているため、一度SRTで書き出しておけば、他のソフトやプラットフォームでもそのまま字幕を再利用しやすい、というメリットがあります。
PowerDirectorの字幕を外部でも活かしたいときに、基本となる形式だと考えておきましょう。
SRTファイルを書き出す手順

字PowerDirectorでは字幕データだけをエクスポートができるようになっています。
YouTubeなど他のサービスでも同じ字幕を使い回せます。
- 動画全体の字幕がそろっているかを確認
- 字幕のメニューから「字幕の書き出し」を選ぶ
- ファイル名・保存場所・形式(SRT)を指定して書き出す
書き出したSRTファイルには、字幕ごとの開始時間・終了時間・テキストがまとめて入り、メモ帳で開け編集が可能です。(それをYoutubeなどにアップロードすることができます)
あとからYouTubeの字幕アップロードや、別の編集ソフトでの再利用にも使えるので、プロジェクト保存とは別に「字幕用SRT」を残しておくこともできますね。
けんChatGPTなどでエクスポートしたSRTファイルの日本語部分だけを外国語に翻訳して使いまわせます。
SRTを読み込んで字幕を再利用する

字幕画面からSRTをインポートし、タイミングと内容を必要に応じて調整もできます。
- 字幕メニューの、「ファイルから読み込み」を選ぶ
- 使いたいSRTファイルを指定すると、字幕一覧に一括で読み込まれる
読み込んだあと、元の動画と長さが違う場合は、タイミングがずれることがあります。
そのときは、字幕全体をまとめて前後にずらしたり、一部の行だけ時間を微調整したりして、口の動きやナレーションに合わせていくことになります。
PowerDirectorの字幕とタイトルの違いと使い分け

テキスト量の多い会話などは「字幕」、デザイン性の高い一言テキストは「タイトル」という風に使い分けます。
会話などをテキストを大量に入れたいときに使います。
一覧画面で字幕を管理でき、開始時間や終了時間をまとめて調整できるので、長尺動画でも効率よく作業できます。
さらに、AI自動文字起こしや、SRTファイルの読み込み・書き出しにも対応しているため、文字起こしや他ツールとの連携にも強いです。
アニメーションつきテロップや装飾文字を作りたいときなどに使います。
複数の境界線を重ねたり、文字の一部だけ色を変えたり、背景ボックスやモーションを加えるなど、細かいデザイン編集ができます。
見た目にこだわったテロップやタイトルを作りたい場面では、タイトルを選ぶとよいでしょう。
PowerDirectorの字幕についてのよくある質問FAQ

PowerDirectorの字幕編集を使いこなそう
字幕作業はPowerDirectorに限らず、地味で面倒…。面倒だからこそ、できるだけ効率化が必要といえます。
PowerDirectorではAI自動字幕も活用できますが、AIはあくまで補助。
自動生成した字幕は下書きとして、内容に関連するところを集中的に直すことで、作業時間を大きく減らせます。
字幕をつけるという一連の流れを身につけて、長尺の動画でも迷わず打ち進められるようにしておきましょう。
ほかにも行間調整や複数表示、SRTのエクスポート・インポートなども押さえておくと、見た目も運用も一段レベルアップするはずです。
この記事が参考になれば幸いです。





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